愛とPR力のつまった新卒採用活動「おせんべい採用」

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おせんべい採用とは!?

去年、テレビでも取り上げられ話題となった”おせんべい採用”ってご存知ですか!?「雪の道」や「チーズアーモンド」で有名な、おせんべいメーカーの三幸製菓が行っている採用活動です。

実は今、三幸製菓は就職情報サイトへの求人掲載はしておらず、独自の情報発信だけで就職希望者を募り、ユニークな方法で人材を獲得しています。その一環が「おせんべい採用」。人事部で働く人にとっては非常に勉強になる内容だと思います。

まず、エントリー方式がちょっと変わっていて、通常の無機質なエントリーシートなんかではなく、採用サイト上で「おせんべいが好き?」「ニイガタで働ける?」という2つの質問だけを設け、メールアドレスを登録してもらってます。大学名を記入する欄はありません。

その後、35項目の適性検査に答えてもらい、合格した人にはようやく大学名を聞きます。そして、適性検査の結果に応じ、商品への思いを語る『おせんべい採用』や、学生が選考方法を考える『D・I・Y採用』など17通りの採用方法で選考していきます。

『おせんべい採用』では、とにかくおせんべいへの愛をプレゼンすればよく、形式や分量も決まっていません。中には、おせんべいを使った新料理を開発した人や、おせんべいを食べながらテニスをした強者もいたそうです。

「おせんべい採用」での応募作品は、こちら(http://www.sanko-seika-recruit.com/graduate/osenbei/)に掲載されています。

多くは、テキストベースのプレゼン資料ですが、中には動画もあります。手作り感満載でちょっとチープな感じですが、映像からは“おせんべい愛”がにじみ出ていて共感が持てます。

PR力と愛で、人を集めミスマッチを減らす

三幸製菓の採用担当者は、おせんべい採用を始めた理由として次のように述べています。

「大きな目的としましては、多様性の確保だと思っているんですね。個性の集まりが、本来のやっぱり組織を強くする」

目的は多様性の確保。おそらく色んな個性を持った人材が集まったのではないでしょうか。また、多様性の確保だけでなく、三幸製菓のユニークな採用活動はいくつかの面で優れています。

まず、PR観点から言うと「おせんべい採用」というネーミングが素晴らしい。沢山のマスコミに取り上げられたのも、秀逸なネーミングの影響が大きいでしょう。就職情報サイトへ求人掲載しなくても、PR視点で採用活動を行えば、充分な数の応募者を集めることはできます。採用コストで頭の痛い会社は、一度、三幸製菓の様な活動を考えてみてはいかがでしょうか。

そして、”おせんべい愛”の作品を作らせるというプロセスは、本当に三幸製菓に入りたいと人と、そうでない人を篩にかけることになり、理想的な人材を確保するという意味で非常に効果的です。たいして入りたいと思っていない会社のために、貴重な時間と労力を使って動画などの作品を作ろうとは思いませんから。口八丁ではクリアできない関所として機能してます。

自社の商品を愛せないことは不幸です。また、そのような人間の働く企業は非常に弱いです。だから、「おせんべい採用」という仕組みは採用のミスマッチを減らし、企業を強くするという意味で、非常に良い活動だと思います。

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