ストーリーで語る
ストーリーを一言でいうと「気持ちを動かす情報のつながり」です。
大切なのは、「どの情報を、どのようにつなげて、どのように伝えれば、ターゲットの気持ちを動かすことができるか?」を見極めること。映像制作25年以上の経験を活かし、最適なストーリーを構築します。
なぜストーリで伝えるといいのか
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記憶に残りやすい
スタンフォード大学Jennifer Asker教授の研究に、事実を並べるよりもストーリーで伝えた方が最大22倍も記憶されやすいというデータがあります。膨大な情報が溢れる現代では価値や価格だけで共感を得ることは難しくなっています。だからこそ今、ストーリーが必要なのです。
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共感しやすい
共感というものは、他人の想い、思考、感情に触れ、自分のそれらと共通する点を見出したときに生まれます。熟考を重ね、想い、思考、感情の背景をつまびらかにできるストーリだからこそ、共感を得ることができるのです。
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理解しやすい
ストーリーがあると複数の情報やメッセージにつながりを持たせて記憶でき、また、自分の生活にあてはめて考えやすくなるため理解が深まります。日本史の勉強で歴史的事実だけを学んでも、当時の情景がイメージできませんが、ストーリーとして学ぶと理解が一気にはかどります。
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ファンになりやすい
バングラディシュの貧困問題を解決したいと、アパレルブランド「マザーハウス」を立ち上げた山口絵理子さん。その活躍ぶりはメディアに取り上げられています。彼女の商品を愛用する多くのファンは商品そのものの価値だけでなく、商品を購入することで、山口さんのストーリーに参加できることに価値を感じています。
ストーリーのある動画にするための手法
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背景を語る
商品やサービスの特徴を単純に知らせるのではなく、商品が生まれた背景などを伝えることで情報に血が通います。たとえば、騒音の少なさがウリの掃除機をPRする場合、「夜遅く掃除機をかけることが多いので、音が気になる」「テレワーク中の家族に迷惑をかけたくない」など、開発のきっかけとなったユーザーの意見をストーリーに取り込みます。その上で、この掃除機を使うことで得られるベネフィットや新しく手に入るライフスタイルを語ると、動画を観た人は「自分に関係のある商品」だと感じ、実生活で使っているイメージをしてくれます。
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主人公を立てる
特定の人の目を通して見える世界、体験したこと、抱いた感情を伝えることで、視聴者は感情移入して動画を見てくれるようになります。たとえば、ユニセフのCMは決まって1人の子どもを主人公にした内容になっています。貧困で苦しむ子どもは世界中に3億人以上いると言われていますが、その数の大きさを訴えるのではなく、たった1人にスポットライトを当て、その子どもがどれだけ過酷な状況で生きているかを伝えています。顔の見えない大多数ではなく、顔の見える1人の子どもにフォーカスすることで視聴者の心を打つのです。
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変化を描く
たとえば会社案内動画の場合、会社の現状を伝えるだけでなく、どのように発展してきたの か、今の強みをどのように獲得するに至ったのか、10年後の目指すべき姿などの「変化」 を盛り込むことで、情報の中にストーリーが生まれて興味深く見てもらえます。 ヒーロー物語であるドラゴンボールや、恋愛物語のロミオとジュリエットを見てもわかるかるように、ストーリーには必ず「変化」が存在し、視聴者や読者はそれを楽しんでいるのです。
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想いを伝える
ストーリーを生み出すための手法のなかで1番強力なのが「思いを伝える」です。思いを伝え るということは、主人公は明確で、その思いに至る背景が見え、現在までの変化を自ずと伝えるからです。 ココ・シャネルが一流のブランド力を長年保持して いるのは、「窮屈で重たいドレスから女性たちを開放し、女性はもっとアクティブで自由に生きるべきだ」という創業者ココ・シャネルの想いがブランドイメージとして定着しているからでしょう。 本物の想いは記憶され、 共感され、理解され、そしてファンを生み出すのです。